下北半島でのジオ巡り

6/26(日)~28(火)、梅雨で天候不安定な中、下北ジオパークへ二泊三日の旅。JR東日本「大人の休日倶楽部パス」を利用しました。コロナもひと段落し、東北新幹線は満席、八戸からの在来線も観光客(特にシニアの)で混雑していました。

まずは約150万年前からの火山活動でできたカルデラに建立された恐山へ。約1200年前に開かれたという霊場だ。一帯は白い火山岩が露出し、硫黄の匂いが漂う別世界。高台に上ると、直径3kmのカルデラ湖である宇曽利山湖と外輪山が一望できる。

ぐるり一周しながら宇曽利山湖の北側にある極楽浜へ。この日が特別なのか、この地が特別なのか、強烈な風が砂嵐となって吹きつけてくる。強酸性で緑色の湖面と光が反射して白く輝く砂浜。名前のとおり極楽を思わせる景観だ。正面のシンボル的な山は大尽山。ここの頂上へ行くとハート型の湖の全景が見えるらしい。

 

恐山を出た後、陸奥湾を一望できる釜臥山展望台に向かったが、道路工事中とかで通行止め。残念・・・

二日目も予想外の好天。大間崎などを巡りながら、今回の第一目的地といえる仏ヶ浦へ向かう。前日までは強風で欠航だった観光船。風は収まり佐井港から予定時間に出航したが、高波で現地上陸はできず、船からの遊覧のみとなりました。

約二千万年前からの日本海拡大、列島分離の際の海底火山の噴出物が堆積(主に凝灰岩)→地上に隆起→波や風雨で侵食、によって造り上げられた2kmに渡る奇景だ。上陸して見学できなかったのが残念・・・

午後は、津軽海峡沿いに東に移動して「ちぢり浜」の海食地形を見た後、東通村石持漁港へ。この周辺の海成段丘の崖は、12万年以上前の堆積層の露頭が高さ20m長さ8kmに渡って見られます。波の浸食により海岸線が少しづつ後退しているそうです。

 

さらに東に進み、この日最後の目的地の尻屋崎入口に16:45到着。ところが入口ゲートが17時で閉まることを知り、灯台が遠望できる場所まで飛ばして写真を撮るのみで引き返しました。岬の先っちょまで行って灯台にも昇りたかったので、とても残念でした・・・

 

最終日は朝から雨。旧海軍用の水道施設である「大湊第一水源地堰堤」(国重要文化財)に向かったが、工事中で立ち入り禁止・・・

 

天候に恵まれた最初の二日間で一通りの目的は達成できましたが、時間不足といくつかの不運もあって未練も残りました。仏ヶ浦に陸路でアプローチ、宇曽利山湖を山の上から見下ろす。また機会があれば実現させたい。