昨年読んだ地学の本で紹介されていた城ヶ島をぐるりと巡ってきました。
JR横須賀線、京浜急行線と乗り継いでからバスで約30分で到着。まずは昼食にシラス丼を食べ、店に住みついたノラ猫の写真を撮ってから出発。
遠くに富士山を眺めながら海辺を歩き、凝灰岩が酸化してピンク色に変色している「ピンクタフ」へ。約1000万年前に海底で堆積したものだという。当時の生痕化石を探しましたが発見できず。
城ヶ島の地質構造は、約1500万年前に南洋の火山活動による堆積物がプレート移動に乗って北上し、その後の隆起で地上に現れたものだ。
こちらの崖では大断層面が露出している。
海岸沿いにさらに歩いて観光スポットの「馬の背洞門」からウミウ展望台へ。ここから見える岬は県指定天然記念物のウミウ生息地で、断面の露頭は地層の不整合(時代の不連続)を記録している。
最後に島の東端、安房岬へ。ここからは房総の山並みが見渡せる。左端の盛り上がった山塊は鋸山だろう。房総半島を真横から眺める、めったに見られない景色だ。
その成り立ちから「ジオ・アイランド」とも言われる城ヶ島。冬の晴れた一日、観光気分を味わいながら、そして汗もかきながら健康的な時間を過ごせました。