北総の多古町。縄文時代、ここに島があった。

京成電鉄で成田空港へ行き、バスに揺られて約30分、道の駅多古しおさい館に到着します。

多古米ブランドで知られるこの町。今から7000~6000年前は一帯が海でした。ところが「島地区」だけはまさに海に浮かぶほんとの島だったという。

その後の海面後退で一帯は陸地となり、島地区は水田に囲まれた小高い丘となりました。(写真の水田の遠方)

地区の中心にある日蓮宗不受不施派の総本山「正覚寺」。江戸時代、幕府はこの宗派を禁令としましたが、信徒は「隠れ仏教徒」としてこの島地区で身を隠して信仰を続けたという。

この地区内は今でも生垣で視界が遮られ、迷路のように入り組んでいます。幕府役人の侵入を防ごうという知恵が、迷路のような道を残したのです。

 

光り輝く一面の田んぼと歴史的ストーリーを味わいながらの里山歩き。帰り道には道の駅で多古米おにぎりセットをいただきました。