広島県 鞆の浦&尾道へ

以前から行ってみたいと思っていた鞆の浦。ついでに尾道に寄る二泊三日の旅。

 

江戸時代から北前船の寄港地として栄えた鞆の浦。今も残る歴史的建造物群やそれを活用したゲストハウス、カフェ、土産店などを巡ると、ゆったりと落ち着いた時間が過ごせる。

 

行きかう船からの目印となった「常夜灯」、潮の満ち引きに応じて船を付ける階段状の「雁木」、波から港を守った石積みの「波止」、そして港に立ち並ぶ「蔵」など、栄えていた当時の面影が大切に残されている。

鞆の浦は地域住民や大学を中心とした町づくりでも関心があった。船宿「いろは」でランチがてら、店を運営している松居秀子さんとお話をした。

1990年頃、県と市が都市計画道路を通すために港を埋め立てるプランを決定。松居さんを中心とした反対住民が訴訟を起こし、結果として町の景観を守ることができた。松居さんは「鞆まちづくり工房」代表として、町の景観維持や活性化、そして住みつく猫の保護にも尽力している。

 

森ビル時代の知人からの紹介で松居さんの話を聞くことができた。人とのつながりを大切にすると、いろんなところで出会いがあるのは面白い。

鞆の浦への興味のもう一つ、平清盛が厳島神社を建立する際に最初の候補地であった?ということ。その場所は船で5分で行ける仙酔島らしい。穏やかな湾と砂浜がその真実味を感じた。

 

仙酔島の海岸沿いの遊歩道では、約9千万年前の火山活動による堆積物や断層が見られる。写真の五色岩は、流紋岩質凝灰岩の長年の風化によってさまざまな色が見られるもの、とか。

 

鞆の浦は「崖の上のポニョ」のイメージとなった場所で宮崎駿監督も滞在していた。

一泊二日の鞆の浦を満喫して三日目は尾道へ。

少しでも「しまなみ海道」を味わおうと、レンタサイクルでまずは向島へ。大林宣彦監督の映画「あした」の舞台となった港の待合所。今はバスの待合所として使われている?と思っていたが、閉鎖されていて中には入れず(涙)

 

そのあと、因島大橋を渡ったが二階建て橋で眺望は悪くこちらもガッカリ。向島に戻って、以前「人生の楽園」に出たというお蕎麦屋さんでランチ。

フェリーで戻り、千光寺などを散策して新幹線で帰路へ。

の浦も尾道も猫ちゃんスポットを訪れるのが今回の目的の一つ。思ったほどたくさんはいなかったが、どの猫も人に慣れていてノンビリしてる感じ。そしてぷっくり太ってました。

 

新型コロナの不安拡大の最中でしたが、おかげで新幹線も観光地も空いていて、ゆっくりと楽しめた三日間の旅でした。