信州路の道祖神巡り

長野県北部の安曇野市には600体もの道祖神があり、今も人々の暮らしに根ざしているという。江戸の時代より、災難を払い、豊作や良縁を連れてくる守り神として、住宅地や田畑の地境に置かれている。

道祖神には「文字碑」や「双体像」などの種類があり、「双体像」にはさらに「酒器像」、「握手像」などがある。

 

この写真は「常念道祖神」といい、握手像と酒器像の二体だ。二本の桜の木が満開になる時期は、残雪の北アルプスを背景に美しい春景色となる。

NHKの朝ドラにも登場したという「水色の時道祖神」。

こちらの双体像は握手だけでなく肩も組んでる。

山際に広がる大きな敷地の入り口にある文字碑。「馬頭観世音」の文字から、家畜として飼っていた愛馬たちのための碑かもしれない。

お隣の大町市へ。ここは観音寺の近くで、昔の参道かと思われる細い道沿いに小さな石仏が並ぶ。今では周囲の田んぼとマッチして微笑ましい光景を作り出している。

農家のおばあさんが作業する脇でも道祖神が見守っている。今でも人々の生活の中に溶けこんでいる。

 

 

 

 

 

安曇野から信濃大町エリアには多くの道祖神や石仏があります。忘れかけていた人々の絆や温もりを思いださせてくれる里山です。