京都・丹後半島の里 「伊根の舟屋」、「上世屋集落」

伊根湾の水際、波が穏やかな利点を活かして約230軒が並んでいるという舟屋の景観。「にほんの里100選」、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、「日本の最も美しい村連合」にも加盟している。

この舟屋は江戸時代の中期ごろから存在し、1階が船のガレージ、2階が住居という木造の民家が立ち並ぶ光景だ。今は住居部分は道路を挟んで山側に移っているというが、漁業で生計を立てる人々の暮らしが息づいている独特の景観だ。

新井の棚田。伊根湾に面した小規模な棚田だが、春の水を張った時期、朝夕の美しさが想像できる。

伊根町から南へ下り、宮津市の山間部にある集落を目指して行くと、車の目の前を大きなイノシシが横断!たどり着いたのは上世屋という集落。東京・銀座の料理屋に置いてあった「丹後半島」という冊子、ふと中を読むとこの村が紹介されていた。その記事と写真に惹かれ訪れた。

「にほんの里100選」に選ばれていて、写真家の今森光彦さんも訪れたことがあるらしい。約30人くらいの住民の半分が移住者だという。もとは茅葺であったろう大きな屋根の家が点在し、棚田の上からの景観が素晴らしい!

 

元は中学校の分校だったという「藤織り伝承交流館」で出会ったこの方、宮津世屋エコツーリズムガイドの会代表の安田さん。上世屋の人々の暮らしや伝統的な藤織りについてお話を伺い、また上の写真のような絶景ポイントを案内していただきました。ここは冊子で紹介されていた方のお家と田んぼでもあったのです。

 宮津市エコツーリズム推進協議会ウェブサイトのトピックス2016.11.3記事で紹介されました。思わぬところで人と人の繋がりができるのは嬉しいことです。