「茨城 県北芸術祭」ここでも廃校校舎がアートの舞台に。

今年初めて開催されている茨城県北部エリアでの国際芸術祭。山と海の自然と文化を背景に現代アートが展開されています。

 福島県境に近い山あいの大子町。袋田の滝で有名ですが、意外や廃校となった木造校舎が大切に保存され、多くの映画やドラマ、CMのロケ地となっています。町が建物を所有し、地域の人々が運営しているようです。

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旧上岡小学校は、明治44年築という第一期の建物が現存しています。第二期棟、第三期棟が繋がっています。

正面玄関を入ると廊下の両サイドに、各年度毎の卒業式の記念写真や子供たちが作った周辺マップなどが掲示され、一生懸命に運営されていることが感じ取れます。

すぐ左手の旧校長室や職員室が今でもそのまま残されています。

 

この日は芸術祭期間中で受付が置かれていましたが、日常でも毎週土日は開館され、地域の活動にも貢献しているそうです。

昭和12年建築の第二期棟の講堂。

今回の芸術祭の田中信太郎さんの作品、「沈黙の教会、あるいは沈黙の境界」

床には墨汁を張った「漆黒の沼」。ステージには黒い光沢のある卵型の立体と、その上から光がそそぐ「マリアの泪」。

講堂の窓の外の反射が美しかった!

こちらは旧初原小学校。創立は明治6年創立で現建物は昭和17年築とか。やはり美しい木造校舎が残っています。

「初原ぼっちの学校」として、主に子供たちの教育活動などに利用されているようです。

今回の芸術祭の作品群。窓から差し込む日差しが心温まる…

上岡小学校や初原小学校の周辺はのどかな田んぼ風景が広がっています。驚いたのは天日干ししている稲が多いこと。車から見ると、遠くに変わった形の「稲ぼっち?」を見つけました。東北地方で見られる「棒掛け」に似ている。

ここも大子町にある「旧浅川温泉」

妹島和世さんが「足湯の作品」を展示しています。